2026年6月21日日曜日

平野セミナー会員の声 - 2026年OSTECアンケートより

平野セミナーのみなさま、OSTECの2026年度会員アンケートに回答ありがとうございました。

いただいた回答の概要と、回答の抜粋をこちらにご紹介させていただきます。

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(Q1) あなたのOSTECの参加歴(きっかけ、年数、平野セミナー・G研等)を教えてください。

在籍歴は1年未満から約30年(!)まで、非常に多様で幅広くなっています。
きっかけとしては、口コミや紹介でOSTECを知っていただいた方が最も多いですが、そのほかにWebを見て、平野先生の本を読んで、ときっかけも多様です。


(Q2) OSTECの運営全般(会則、規則、幹事・副幹事の活動)についての要望や改良すべき点のご意見をお願いします。

幹事・副幹事の負担の軽減に関するコメントを多くいただきました。

持ち回り分担の提案や、2期連続の選出ではなく、1年ごとの任期にすること。
幹事選出要件に参加歴を含めることなど、具体的なアイデアを多くいただきました。

会則等の調整が必要とされる場合もあると思いますので、検討していきたいと思います。


(Q3) 平野セミナーに参加している方、過去に参加したことがある方への質問です。 平野セミナーの感想や平野セミナーに対する要望を教えてください。

*以下は、会員のコメントを一部編集し掲載(脱字・改行位置

・いつも掘り下げて説明して下さるのが大変助かっています。

・平野先生の解説が丁寧でとても勉強になります。また、セミナー参加者の方々のレベルが高くてとても良い刺激をいただいております。ただ、時間内にその週の課題を全て終えていただけると嬉しいです。

・とても楽しいです。色々なセミナーに参加しましたが、一日参加していても集中力が切れないセミナーは初めてです。先生の進め方や参加者の皆さんの活発なご意見が面白いからだと思います。

・英訳の考え方について学ぶことが多かった。/ 英語の発音について音素ごとに一通り説明していただいたのは、自分の発音改善と聞き取り力向上に大変役に立った。

・以下、平野セミナー自体についての希望ではないのですが、最近平野セミナーが終わって自分が何を学んだのかがはっきりしない感覚があります。情報量の多さに自分の処理能力が全く着いていっていない感じで、、、授業後に自分で振り返りをしないと駄目ですね。

・出席すれば必ず何か得ることがあり、勉強になるので、単発会員ではあるもののもう少し出席回数を増やすことができればいいな、と思っています。

・各自の添削をしてもらえる点や、いろんな人の意見が聞けて楽しいと思っています。

・一通り全員の解答解説をしていただいた後に、質問を受け付けて答えていただくようにしてもよいのでは、と思うこともあります。

・肯定的な雰囲気で学びを続けたい

・英語の細かなニュアンスや混同しがちな単語どうしの違いを学ぶことができて嬉しいです。課題を解くときに過去のセミナーの議事録を活用できていないので、活用の仕方などアイディアを共有できる機会があるといいと思いました。

・順番が後ろの方の回答についての平野先生の解説が、残り時間の関係で駆け足になりがちなので、どうにかしてうまく時間配分できるといいなと思います。

・平野先生と会員のみなさまのおかげで毎回必ず新しい発見があります。いつもありがとうございます。

・半期に一度くらい、和訳の課題も取り上げて欲しいです。一年に一度くらい、コテコテの分母セミナーがあるとうれしいです。

・用語や表現の深堀りが講義の醍醐味であると思います。一人で学習するときよりも、ニュアンスの違いなどを立体的に理解することができると感じています。

 個人的には、要約のコツを教えて頂きたいという要望もありますが、課題の設定や時間配分など難しそうですので、これはTEAJの技術英検セミナーを受講するのがいいですよね。

・毎回、先生が工夫された内容を提供して下さって興味深いです。技術英検の内容も取り上げて頂けましたら、よりバリエーションが増えて有難いです。

・心置きなく詳細に文法事項を質問できるのがありがたいです。

・平野先生の添削にいつも感動しています。また、会員の皆様からの質問も大変勉強になります。セミナー出席後は、翻訳の勉強へのモチベーションが高まります。 / 原文の情報の整理、接続詞を使わず各文がつながるように文章の流れを作る練習ができると嬉しいです。

・単発会員でたまにしか参加できておらず、参加し始めたころからメンバーもずいぶん変わりましたが、アウェイ感なく参加できる雰囲気はありがたいです。

・毎回参加するたび、学びがあり、参加して良かったなと思います。何年経っても毎回新鮮です。平野先生、本当にありがとうございます。 / 自由に質問することができる雰囲気はとても有難いと思っています。私自身も時々質問させていただき、長年の疑問が解決した時はとても嬉しいです。 / ただ、全体的に質問が多過ぎるため、進捗に影響を及ぼしていると感じることがあります。


(Q4) 平野セミナーに参加している方、過去に参加したことがある方への質問です。 平野セミナーのグループワークの頻度について、どのようにお感じですか?




(Q5) 平野セミナーに参加している方、過去に参加したことがある方への質問です。 平野セミナーでグループワークを行う場合、理想的な人数は何名程度だと思いますか?(複数回答可)


*以下は、グラフ一番の下の方のコメント全文

・ワークショップは5名になると意見を言える人と言えない人が出てくる感じでした。3名なら順番にゆったりと意見交換ができました。以上より、3〜4名を好みます。


(Q6) 平野セミナーに参加している方、過去に参加したことがある方への質問です。 平野セミナーの課題として、以下の中から興味のある分野をすべて選んでください。(複数回答可) ※特に扱ってほしい文書の形式(特許明細書・マニュアル・論文等)がありましたら「その他」からご提示ください。


*以下は、回答で「その他」を選んで追記いただいた方のコメント

・工業英語からは少し外れますが、会社案内、トップメッセージ等

・特許明細書

・マニュアル、Scientific AmericanやNational Geographic等の記事、またはNatureの要約など。 

・気分転換という趣旨で、「歌」のレッスン(10分間)を希望します。脳が活性化されて、授業への集中力が高まるはずです(probably)。

・観光


2026年6月3日水曜日

告知:翻訳者のためのパラレルキャリア

今日は平野セミナー会員の片岡みわこさんが来週6/10(水)に以下のようなセミナーを開催されますので、皆様にお伝えいたします。

いろんな引き出しをお持ちで、平野セミナーの休憩時間にお話しを伺っていると、時間があっという間に過ぎてしまいます。

セミナーも楽しみにしていますね✨

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「翻訳者のためのパラレルキャリアセミナー」
~「翻訳一本で大丈夫?」と不安に感じたことがある方へ~

翻訳者を取り巻く環境は、この10年ほどで大きく変わりました。
機械翻訳の本格導入、そして生成AIの登場により、翻訳者の働き方や収入のあり方について、改めて考える機会が増えているように感じます。

「翻訳の仕事は好きだし、これからも続けたい。
でも、翻訳だけに収入を依存し続けて大丈夫なのかな?」

そんな不安を感じたことがある方に向けて、現役翻訳者2名が、翻訳以外に関わってきた仕事や収入源について、実体験ベースでお話しします。

・パラレルキャリアの体験談の内容
大学事務、AI関連の仕事、研究用・企業開発向けサーベイ参加、Kindle出版、写真集、PDF教材などのダウンロードコンテンツ販売、ブログアフィリエイト、SEOと広告収入などについてお話しする予定です。

華やかな成功談というよりも、
・実際に試したこと
・どのように収入につながったのか
・翻訳との相性はどうだったのか
・どこに難しさがあったのか
といった点を、できるだけ具体的に共有する予定です。

本業の翻訳を大切にしながら、少しずつ働き方や収入の幅を広げていきたい方にとって、今後を考えるきっかけになれば幸いです。
日時:2026年6月10日(水)13:30〜
形式:オンライン開催
参加費:3,300円(税込)
※アーカイブ視聴あり
詳細・お申し込みはこちら:
【URL】
(パソコン向け)
(スマホ向け)
※添付してるチラシも合わせてご覧下さい。
※本セミナーは、特定の収益や成果を保証するものではありません。また、特定の仕事・投資商品・アフィリエイト案件等を紹介・あっせんするものでもありません。




2025年8月28日木曜日

下村万実さんの『闇に願いを』が「10代がえらぶ海外文学大賞」にノミネート!

本日は以前OSTECに参加されていた下村万実さんの訳書「闇に願いを」の紹介です。

「10代がえらぶ海外文学大賞」のノミネート作に、下村さんの「闇に願いを」が選ばれたとのことです✨

『闇に願いを』 - 株式会社 静山社

https://www.sayzansha.com/book/b642831.html

下村さん、おめでとうございます✨OSTECメンバーはみんなとても誇らしく思っており応援しております。

新聞記事によりますと、大賞作を選ぶ投票は、9月1日~26日に公式サイトで行われるとのことです。

10代の人なら、だれでもこの投票に参加できるそうです。平野セミナーに参加していたメンバーは残念ながら10代を少し前に過ぎたメンバーばかりでした…。

10代のお知り合いがいらっしゃる方、ぜひとも投票に参加を呼びかけてください。

どうぞよろしくお願いいたします。

下村さんご本人からも以下のようにメッセージを頂戴しております。


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ご無沙汰しております。下村万実です。

この度は、共訳書『闇に願いを』に温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。

皆様からのご声援、大変うれしく、心強く思っております。


ご紹介いただいたように、下記の「10代がえらぶ海外文学大賞」の公式サイトで、

9月1日(月)~9月26日(金)に2次(最終)投票が行われますので、

たくさんの10代の方に参加していただきたいと思っています。

(また、今年は終わってしまいましたが、1次投票は誰でも参加できますので、

もしよろしければ、来年以降、10代を少し前に過ぎてしまった方々もご参加くださいね。)


「10代がえらぶ海外文学大賞」

https://www.10daikaigaibungaku.com/


「10代がえらぶ~」について、少し説明させていただくと、

この文学賞は、今年(2025年)新設されたばかりの文学賞で、

第1回目は、去年(2024年)日本で刊行された10代が主人公の海外(翻訳)文学作品を対象にしています。

若い人が読書をしない理由の一つに「読みたい本がなかった」というのがあるらしく、

それなら10代のための面白い海外文学を紹介しましょう!という主旨で創設された賞のようです。


ちょうど昨日(8/18)、「10代が~」関連のオンラインイベントがありました。

選考委員7名が7冊のノミネート作品について、各自1冊ずつ紹介しています。

粒ぞろいの作品が集まっていて、10代じゃなくても読みごたえがあると思います。

そして、10代のみなさんには、本選びの参考にしてもらえればありがたいです。


「10代がえらぶ海外文学大賞特別トークライブ」

https://www.youtube.com/watch?v=-3r4Xqv9itE


また、簡単にではありますが、自分でも『闇に願いを』の紹介文を書きました。

ご興味のある方は、お読みいただければ幸いです。


今後とも、「10代がえらぶ海外文学大賞」と辻村万実(ペンネームです)をよろしくお願いいたします!


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(下村さんによる『闇に願いを』の紹介文に続きます Read more ... をクリック)

2025年8月21日木曜日

2025年8月 平野セミナー 量子コンピュータ (2)

2025年8月の 平野セミナーのお題は「量子コンピュータ」の2回目でした。

「量子コンピュータ (quantum computer)」と聞くと、あたかも量子がコンピュータの中を飛び回っているのかな?と思うような名称ですが、実際にはそうではありません。

古典物理学とは異なる、極小世界での物理法則は、常識とは異なる量子力学に基づいています。

量子コンピュータとは、その量子力学のなかの「重ね合わせ (superposition)」と呼ばれる原理を計算に応用したコンピュータのことです。

古典的なコンピュータは bit、0か1、どちらかの状態を使って計算を行いますが、量子コンピュータでは qubit、0と1の状態を同時に持った状態で計算を行います。

量子コンピュータではこの原理を利用して、特定の分野においては計算の高速化が期待できるそうです。

8月は量子コンピュータの2回目でしたが、お盆にも関わらず多くの課題提出をいただき、活発な議論が展開されました。

以下の議論が印象に残った方も多かったかと思います。

  • 日本語「名前からすると…」の英訳 (You might ... / evokes)
  • 日本語「そういうわけではない」の英訳 (that is not the case / that is false / that is what it is)
  • 比較表現 (outpace vs excel vs beat)、compared to
  • which ..., A or B とするか、そもそも which を使わない形にするか
  • 3種類の総称表現の違い (The quantum computer, Quantum computers, A quantum computer)
  • use / utilizeの違い

とくに午後の部で出た総称表現の質問と、先生のわかりやすい解説には納得された方も多かったようです。

量子コンピュータは私には馴染みのない分野でしたが、2ヶ月間の講義ですっかり量子コンピュータのニュースに注意が行くようになりました。

自分の知らない世界について知るきっかけになるのも、OSTECに参加してよかったと思う部分の一つですね。

次回は9月18日(土)の開催になります。

2025年7月19日土曜日

2025年7月 平野セミナー 海洋酸性化 (2)

7月の平野セミナーでは、まず前半で6月課題の「海洋酸性化」の続きを取り上げました。

今回は藤田のノートから、研究会で印象に残ったディスカッションポイントを紹介します。


“転換期”は英語で何と言うか? 

watershed はポジティブ・ネガティブ両方の意味合いがある。
あるいは turning point よりも、tipping point という表現が海洋酸性化の文脈では合う。
tipping point は「崩壊」や「危機的状況」を暗示する。
大きな転換点、臨界点に達して、あともどりできない場合に使うため、今回の課題には適した表現。

“have already faced” vs “have already been facing”

「already」が付くと完了形の意味で「終わった経験」を示唆することがあるため、継続的な状況を表すには have already been facing が適切。動作動詞であれば進行形も可だが、状態動詞は稀。

“exceed” の類義語

「outpace」=速度・勢いで上回る
「outweigh」=重要性・影響で優位になる
文脈に合わせて使い分けると説得力が増すようです。

open/closed vs open/close

open / closed は形容詞(状態)
open / close は動詞(行為)。
「店は開いている」なら open、 「店舗を閉める」なら close と使い分ける。

coral vs corals

coral: 珊瑚礁、珊瑚という素材
corals: 珊瑚虫

Clear vs Conciseの重要性

clearを犠牲にしてまで、conciseにする必要はない。
conciseにすることでclearさが失われるなら、オーソドックスな英文にしていく。

Not only A but also B の情報の順番

情報の登場順番としては A→B が自然なので、Bが新情報になるほうが自然。
but also Bの位置に前に言っていたことを位置させると話が戻ってしまって読者が混乱しやすい。
そういった局面では not only ... but also を諦めて and にすると話が見えやすくなる。

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6月、7月と2ヶ月にわたって海洋酸性化の課題が取り上げられましたが、英文和訳の際の難所、それを乗り切るコツ満載の素晴らしい講義でした。

平野先生いつもありがとうございます。

2025年6月21日土曜日

2025年6月 平野セミナー 海洋酸性化 (1)

6月の平野セミナーは「海洋酸性化」に関するエッセイの和訳課題でした。

今回はその中から午前の課題文に関しての議論から、ディスカッションとなったポイント、印象に残った点を藤田のノートから抜粋して紹介します。

午前の課題文は、大気中に吐き出される二酸化炭素が地球温暖化の原因である、といった主旨の文章でした。


“emissions” vs “emission” vs "emitted"

- emission: [U] 排出の「アクション」を表している

- emissions: 排出物

今回の課題では、emission という「アクション」が温暖化を引き起こしているのではなく、「排出物」が温暖化を引き起こしているので、emissions のほうが文脈適切。

あるいは、名詞をそもそも使わず、emitted とすると加算不可算が関係ないので、分詞の emitted を使うという対象法も良い。


"cause" vs "a cause of"

動詞 cause を使うと文章がすっきりするが、一要因であるというニュアンスをこめたい場合は、不定冠詞+名詞を使った "a caude of" を使ったほうがよりニュアンスが出る。


― (dash)  はどういう時に使える記号か

参加者からの質問「ダッシュはどういう時に使うと適切なものなのでしょうか?」に対して、面白い説明がありました。

「コロンってどうやって使うんだっけ?」「セミコロンって」どうやって使うんだっけ?なんて時にはパンクチュエーションの代用として、ダッシュにしておけば間違いない…という考え方があるそうです。

たとえば、有名なライティングの教科書 "The Elements of Style" のパロディ "The Elephants of Style" には、“When in doubt, dash it all” という説明があるそうです。素晴らしく easy to understand な説明ですね。

また、帰宅後に本家 "The Elements of Style (4th edition)" を見て確認してみると、 

"Use a dash to set off an abrupt break or interruption and to announce a long appositive or summary

という説明がありました。これはこれで辞書的で clearな 説明です。

こうして多角的に見ることで、ダッシュの性格が見えてくるような気がした、そんな時間でした。こうしたこぼれ話もOSTECに参加して面白いな思うところですね!


The Elephants of Style は現在もAmazonで購入可能なようですので、ご興味がある方は一度書店等で確認されてみてください。

Bill Walsh: The Elephants of Style: A Trunkload of Tips on the Big Issues and Gray Areas of Contemporary American English

https://amzn.asia/d/iAqUiLU

2025年5月17日土曜日

2025年5月 平野セミナー 安全に関する表示 (ANSIとOSHA)

 5月の平野セミナーでは、安全に関する表示 (ANSIとOSHA) が取り上げられました。

- ANSI:米国国家規格協会(ANSI)は1918年設立の非営利組織で、工業分野の標準化を推進する団体。
- OSHA:米国労働省職業安全衛生局(OSHA)。

今回の講義は、安全に関する ANSI Z535 Standards と OSHA 1910.145 Rules を見比べ、それぞれのサインの定義の違いを比較するというテーマでの講義になりました。

この講義の最後、1時間ほどを使用してグループワークの演習がありました。

グループワークでは参加者が4人ずつ程度、4つのグループに分けられました。

課題は、ある飛行機の操縦席にある実際の英文をわかりやすくリライトするという課題で、最終的にはそれぞれのグループで1つの英文を作成し、先生に添削してもらうというものでした。

グループによって回答の文頭を不定詞で始めたり、あるいは接続詞で始めたり、はたまた全体的に大文字多めで強調してみたりと、有益なディスカッションがあったことがうかがえる回答となりました。


基本的には提出課題への個人添削がメインの平野セミナーですが、時々行われるグループワークも、それぞれの考え方や、好み、さらにそれぞれの専門の知識などに触れられるので、楽しい時間です。

今回取り上げられたANSIの安全に関する表示については、Wikipediaにも定義がありましたので、ご興味がある方はこちらをご覧ください。
ANSI Z535 - Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/ANSI_Z535

2025年2月15日土曜日

2025年2月 平野セミナー 高校教科「情報I」で学ぶ情報システム分野

 2月の平野セミナーでは、高校の「情報」科目で習う知識を問う試験問題の問題文を英訳する、という面白い課題が取り扱われました。

今年から大学入学共通テストでも「情報I」が出題されるようになった、というニュースを耳にされた方もいるかもしれません。

Wikipedia で教科としての「情報」を調べてみますと、大きくは3つの分野を専門としているようで、今回は情報システム分野からの出題となりました。

 

-  基礎的科目 

-  情報システム分野

- コンテンツ分野

*情報 (教科)   より引用

セミナーの講義では、インターネットのデジタル署名と、IPアドレス(v6)についての英訳が議論のポイントとなりました。

IT系で特徴的に使われる単語や表現というのは確かにありますので、技術的にもナチュラルな言い回しが多く紹介された回となりました。


2025年2月1日土曜日

2月の研究会の日程:

  • G研は2/1 (日) に [午前/午後] KOKO PLAZA 701号室で開催します。
  • 平野セミナーは2/15 (土)に [午前/午後] KOKO PLAZA 300号室で開催します。

見学をご希望の方は、[お問い合わせ] のページから幹事にメールでご連絡ください。

2025年1月21日火曜日

2025年1月OSTEC平野セミナー(ますますOSTECに参加したくなるの巻)

 OSTEC(大阪工業英語研究会)のセミナー(毎月第3土曜日、@新大阪)に参加しました。

いつもは課題文を提出して平野先生に添削していただくことが多いのですが、今回はお正月の特別会としてテクニカルライティングとはというお話を先生がしてくださいました。
英文テクニカルライティングの際に気を配る3つの要素として、よく(?)言われるのが3C(clear, concise, correct)です。今回の講義では、この3Cを目標にするだけでなく、coherenceという考え方も加えて英文をよくしていく方法について講師の平野先生にヒントをいただきました。
写真は、coherenceに欠ける文章をHighly coherentな文章に変化させていく思考について説明いただいた例文です。

Highly coherentな文章を読むと、OSTECに参加したくなります!
講義の最後は、教わったことに気を付けながらグループワークで英作文に取り組みました。グループワークでは他の参加者の方々が英作の際に気をつけている点など、普段は聞けない話も聞けてとても勉強になります。
そして、セミナーの後は、新年会🍺。平野先生を囲んで、OBやG研(OSTECのもう1つのグループで英文を和訳する活動されています)の皆さんともご一緒でき、楽しいひと時でした(残念ながら楽しすぎて写真無し)。よくしゃべりました(森山)

2025年1月10日金曜日

2025年1月18日の平野セミナーはお正月特別企画です。

通常は事前課題と提出・添削が主となる平野セミナーですが、平野先生から1月は特別企画の開催が提案されました。

お正月特別企画で、テクニカルライティングの全般的な考え方についての講義になります。

タイトルは「テクニカルライティングって、何?」です。

今回は講義のため、事前提出も無しとなります。

(会員のみなさま向けには別途練習問題があります。時間のある方は、予習をして来ていただくと良いでしょうとのことです)

新しくOSTECに加入された人向けとのことなので、この特別講義は、テクニカルライティングの考え方に触れる絶好の機会になるかもしれません。

ご興味のある方、お申し込み・詳細のお問い合わせは、メールにて幹事or副幹事までお問い合わせください


2024年12月30日月曜日

2025年1月のOSTECの活動スケジュール

1月の研究会の日程: 

  • G研は1/5 (日) に [午前/午後] KOKO PLAZA 406号室で開催します。
  • 平野セミナーは1/18 (土)に [午前/午後] KOKO PLAZA 504号室で開催します。

見学をご希望の方は、[お問い合わせ] のページから幹事にメールでご連絡ください。

2024年12月9日月曜日

英文リライト演習(5月英訳セミナーより)

英文リライト演習(5月英訳セミナーより)

 課題:無駄の多い和文と、直訳で問題の多い英文です。簡潔で内容が正しく伝わる英文に修正してください。

 付属の充電器をお使いの場合、本機の充電残量表示が20%から満充電の80%になるまでの時間は、状況によって変化しますが、おおよそ30分ほどです。

In the case you are using the attached charger, the time that the charge remaining amount display of this device becomes 20% to 80% of full charge is, although it changes by the situation, approximately 30 minutes or so. (!?)

 

英文のリライトをするわけですが、まずは和文の整理です。

上記日本語の無駄なところや意味が重複しているところを整理してみましょう。

 ・充電残量表示→表示と実際の充電のパーセンテージは同じはずなので、「表示」はいらない。

・充電器をお使いの場合→充電器では

・「おおよそ」と「ほど」は、意味が重複している。

・満充電の→100%が満充電なので言う必要なし。「80%が満充電」だという勘違いにもつながる

。満充電が80%ということもあるかもしれないが、いずれにしても20%から80%でよいので不要。

・状況によって変化しますが→「状況によって変わることもありますが、これが普通ですよ」と言いたかったのでは。「通常は」に変えればコンパクトになる。

・なるまでの時間は→30分が時間以外のことはないので「なるまでには」でよい。

 

上記のような意見が参加の皆さんから出されました。これらをまとめて日本語を書き直すと

付属の充電器では、充電残量が20%から80%になるのは、通常は30分ほどです。

 

では、これを英語にしましょう。なのですが、この日本語、意外と英語にしづらくないでしょうか?日本語らしい表現というのは、英語への構文の置き換えが結構やりづらいそうです。ですので、情報量はこの状態で、英訳しやすい日本語にする必要があります。主役は充電器ですので、これを主語にして日本語を書き直してみましょう。

 

付属の充電器は、本機を20%から80%まで充電するために、通常は30分ほどかかります。

「充電するために」を「充電する」とすると、より簡潔になりそうです。

付属の充電器は、通常は30分ほどで、本機を20%から80%まで充電します。

 

情報が整理され、かつ英訳しやすい日本語になりました。これを英訳すると

Normally, it takes about 30 minutes for the supplied charger to charge the device from 20% to 80%.

 

元の英文と比べると、非常にスッキリとした読みやすい英文になりました。これをよりシンプルに書けるでしょうか?付属の充電器を主役にして英訳してみましょう。

→The supplied charger charges the device from 20% to 80% in typically around 30 minutes.

 

更に簡潔になりました。

 英文をリライトする際は、いきなり英文を修正するよりも、このように元の日本語をある程度英訳しやすい日本語に直した方が効率が良い、とのことです。平野先生は翻訳の際も、意味が取りづらい日本語は、同様の方法で英訳しやすくしてから翻訳されるそうです。

「原文の日本語の意味が取りづらい」のはいつものことなので、この方法を実際の業務でも試してみたいと思います。

2024年11月29日金曜日

2024年1~6月英訳セミナー概要


当会の英訳セミナーでは通常、提出された解答を平野先生が添削してくださいます。

2024年1~6月の課題は以下のとおりです。

1月:英訳演習(プラスチック生産量/廃棄量についてのスライド資料)(一部グループワークあり)

2月:英訳演習(生成AI、記事的読みもの)

3月:英訳演習(生成AI、記事的読みもの)

4月:要約演習(生成AI、記事的読みもの)

1000字程度の和文を15語及び60語前後の英文に要約

5月:英文リライト演習(取説)

6月:英訳演習(和文の無駄を省いて英訳、技術的文書)

2024年11月10日日曜日

平野セミナー受講生のブログ:〜等(過去セミナーより)


課題文:回収されたプラスチックごみの79%が埋立あるいは海洋等へ投棄されている。
解答例:79% of the collected plastic waste is buried in landfills or dumped into the ocean, etc.

英訳をしていると、上記のように「~等」という日本語がよくでてきます。この「~等」を訳すと、文章がスッキリしないなあといつも悩みます。セミナーの課題であれば、「~等」はバッサリとってしてしまうところですが、仕事の場合はそういうわけにもいきません。

上記課題文では、「海洋以外の他の場所に捨てることもある」という含みを残したいところです。では、どうすればいいでしょうか?

平野先生によると、
etc.→日本語でいう「~とか」になり、無責任な感じになるのでダメです。
or similar →良いですが、やはり無責任な感じはあります。
含みを残したいわけですから「海洋等へ→主に海洋へ」としてprimarilyを使うと含みを残せます。
とのことです。

原文の字面ではなく内容を理解すると、~等→主に~→primarilyという発想ができるのですね。このように、内容をきちんと理解することが翻訳には大事なのだなと改めて感じました(とはいえ、それが難しいのですけれど)。



2024年4月14日日曜日

平野セミナーについての現会員の感想(アンケートより)

・ネットで調べてもはっきり分からない用語のニュアンスの違いや用法等、日頃の疑問点を分かりやすく細やかに解説していただき、大変勉強になります。
・いつも楽しく、ためになる、素晴らしい講義をありがとうございます。講義内容に対しての要望はとくにありませんが、提出課題をやるときに、関連した英語表現を学ぶために事前にその分野の文章をいくつか読んで勉強してみたいと思うので、ざっくりとしたテーマが開催日の2週前ぐらいにわかると個人的には嬉しいです(「次回のトピックはAIです」程度の大枠で…)。
・グループワークで、その場ですぐに回答するのは難しく冷や汗をかきます(良い訓練なのでしょうけど。。。)
・回答を作成するときに、なぜその表現を選んだのかを他人に説明できるようにしたいと思いました。
・英訳において、原文の意味を正確に解釈することの重要性を学ぶことができました。
・英語のすべての母音、子音について発音の仕方を教えていただいたのがよかったです。自分の発音がより正確になり、聴き取りもしやすくなった気がします。
・詳しく添削して下さるのでとても有難いです。同じ文章の何人かの答案について一気に解説してくださるので、英語の表現や解釈の仕方などを覚えて定着しやすいように思います。
・平野先生の添削がダイナミックで、いつも感動しています。
・英文のリライト、原文の情報の整理、接続詞を使わず各文がつながるように文章の流れを作る練習ができると良いなと思います。
・大満足です。毎回感激です。比較的短い文章の中の1~2文をじっくり英訳した上で、先生にじっくり解説、添削していただいて、勉強になります。質問もしやすいし、とっさの質問にもいつも明確、納得の解説をいただいて、感激です。
・他の参加者さんの英訳も参考になります。人によって文脈の解釈や想定する読み手、使用する英語表現などが色々ですね。
・OSTECがなくなったら困ります。
・模範解答だけでなく、各参加者の訳文を添削していただけるのがとても良いと思います。自分では思いつかないヒントも得られるので、楽しいです。
・セミナーを、たとえば1月ずつ交代でオンラインとリアルで開催、というのはいかがでしょうか?遠くて参加できない人は、「オンラインのみ会員」とすれば、(会費は半額でも)会員数が増えるかもしれません。
・毎回楽しく参加させて頂いております。未熟者でご迷惑になってないか心配しておりますが、宜しくお願い申し上げます。ダメな時、ダメな所はご遠慮なく指摘して頂きたい。恥はかきます。
・毎回目から鱗で本当にすばらしいです。教材、先生のお人柄、説明の内容、参加されている方のレベルの高さ等素晴らしい点を挙げればきりがありません。日常業務でも翻訳に対する考え方が(良い方に)変わったように思います(冠詞、可算、不可算名詞の扱い、時制などが特に)。
・毎回貴重な気づきをたくさん頂いています。講義のお陰で文法、辞書の使い方、テクニカルライティング、どれも理解が進んでいます。
・昨年は難しすぎた技術英検1級英訳和訳問題ですが、検討の仕方が見えるようになってきました。また、解説文が言おうとすることがよく分かるようになりました。
・参加すれば、毎回、必ず何かしら新しい気付きがあります。学んだことをなかなか自分の中にきちんと蓄積して定着させることができないのが悩みなのですが、これは個人の問題ですね。
・要望といいますか、課題の中から今月のトピックみたいなものを取り上げて、その日のセミナーの副題みたいにして詳しく解説してもらえると、後で参考にしやすいのかな、と思います。例えば、多くの回答で間違っていた用語の選択、前置詞、など。その都度解説はしていただいていますが、後で参考にするときにどの課題の時だったかな?となることが多いです。(これも個人の問題ではありますが)
・It's perfect for an English composition class because lecture content is carefully researched in advance.
・平野先生にはいつも大変感謝しております。メンバーの方達との質問のやり取りも大変勉強になります。
 ・実務で困っていることが解決できる貴重な勉強の場です。毎回セミナー終了後は出席して良かったと思います。