2023年6月2日金曜日

パターンはpattern?(4月の平野セミナーより) 大塚

課題文:別のパターンとしては、「豪華景品が当たりました」というようなメッセージが届き、「受取はこちら」というリンクをタップすると、景品の代わりに大量のマルウェアがダウンロードされる、というのもある。

カタカナ語は、うっかりそのまま英語にしてしまいそうになりますが、「そのカタカナ語、実は和製英語でした~。そのまま英語にしても通じません!」ということもあるので、面倒ですが一応調べるようにしています。

上記課題文の「パターン」ですが、そのままpatternが使えるでしょうか?

patternを辞書で調べると、①模様、柄、図案、デザイン ②斑紋 ③型、様式、形態~(ランダムハウス英語辞典)となっています。1番は「模様」という意味ですが、日本語では「模様」という意味で「パターン」を使うことは少ないように思います。「パターン」と「pattern」では最初にイメージするものが異なるようです。

で、上記課題文ですが、この場合はversionが合うそうです。

日本語の「パターン」には、versionが合うことが多いそうなので、次に「パターン」が出てきたらversionが使えるか試してみようと思います。

1 件のコメント:


  1. 平野 信輔先生からのコメント

     少し補足しておきます。課題文の場合に、pattern がまったく使えないわけではありません。pattern には「いつも決まりきった形で繰り返し発生するもの」という意味もあります。「典型的な一連の手口」「不変な一連の手順」という意味に焦点を当てるなら、pattern で表現しても良いと思います。
     ただし、課題文は「詐欺」というカテゴリの中の「様々な手口」を紹介している文脈です。であれば、ひとつのもののバリエーションを表す言葉、つまり version の方がより合うということです

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