2024年11月10日日曜日

平野セミナー受講生のブログ:〜等(過去セミナーより)


課題文:回収されたプラスチックごみの79%が埋立あるいは海洋等へ投棄されている。
解答例:79% of the collected plastic waste is buried in landfills or dumped into the ocean, etc.

英訳をしていると、上記のように「~等」という日本語がよくでてきます。この「~等」を訳すと、文章がスッキリしないなあといつも悩みます。セミナーの課題であれば、「~等」はバッサリとってしてしまうところですが、仕事の場合はそういうわけにもいきません。

上記課題文では、「海洋以外の他の場所に捨てることもある」という含みを残したいところです。では、どうすればいいでしょうか?

平野先生によると、
etc.→日本語でいう「~とか」になり、無責任な感じになるのでダメです。
or similar →良いですが、やはり無責任な感じはあります。
含みを残したいわけですから「海洋等へ→主に海洋へ」としてprimarilyを使うと含みを残せます。
とのことです。

原文の字面ではなく内容を理解すると、~等→主に~→primarilyという発想ができるのですね。このように、内容をきちんと理解することが翻訳には大事なのだなと改めて感じました(とはいえ、それが難しいのですけれど)。



2024年4月14日日曜日

平野セミナーについての現会員の感想(アンケートより)

・ネットで調べてもはっきり分からない用語のニュアンスの違いや用法等、日頃の疑問点を分かりやすく細やかに解説していただき、大変勉強になります。
・いつも楽しく、ためになる、素晴らしい講義をありがとうございます。講義内容に対しての要望はとくにありませんが、提出課題をやるときに、関連した英語表現を学ぶために事前にその分野の文章をいくつか読んで勉強してみたいと思うので、ざっくりとしたテーマが開催日の2週前ぐらいにわかると個人的には嬉しいです(「次回のトピックはAIです」程度の大枠で…)。
・グループワークで、その場ですぐに回答するのは難しく冷や汗をかきます(良い訓練なのでしょうけど。。。)
・回答を作成するときに、なぜその表現を選んだのかを他人に説明できるようにしたいと思いました。
・英訳において、原文の意味を正確に解釈することの重要性を学ぶことができました。
・英語のすべての母音、子音について発音の仕方を教えていただいたのがよかったです。自分の発音がより正確になり、聴き取りもしやすくなった気がします。
・詳しく添削して下さるのでとても有難いです。同じ文章の何人かの答案について一気に解説してくださるので、英語の表現や解釈の仕方などを覚えて定着しやすいように思います。
・平野先生の添削がダイナミックで、いつも感動しています。
・英文のリライト、原文の情報の整理、接続詞を使わず各文がつながるように文章の流れを作る練習ができると良いなと思います。
・大満足です。毎回感激です。比較的短い文章の中の1~2文をじっくり英訳した上で、先生にじっくり解説、添削していただいて、勉強になります。質問もしやすいし、とっさの質問にもいつも明確、納得の解説をいただいて、感激です。
・他の参加者さんの英訳も参考になります。人によって文脈の解釈や想定する読み手、使用する英語表現などが色々ですね。
・OSTECがなくなったら困ります。
・模範解答だけでなく、各参加者の訳文を添削していただけるのがとても良いと思います。自分では思いつかないヒントも得られるので、楽しいです。
・セミナーを、たとえば1月ずつ交代でオンラインとリアルで開催、というのはいかがでしょうか?遠くて参加できない人は、「オンラインのみ会員」とすれば、(会費は半額でも)会員数が増えるかもしれません。
・毎回楽しく参加させて頂いております。未熟者でご迷惑になってないか心配しておりますが、宜しくお願い申し上げます。ダメな時、ダメな所はご遠慮なく指摘して頂きたい。恥はかきます。
・毎回目から鱗で本当にすばらしいです。教材、先生のお人柄、説明の内容、参加されている方のレベルの高さ等素晴らしい点を挙げればきりがありません。日常業務でも翻訳に対する考え方が(良い方に)変わったように思います(冠詞、可算、不可算名詞の扱い、時制などが特に)。
・毎回貴重な気づきをたくさん頂いています。講義のお陰で文法、辞書の使い方、テクニカルライティング、どれも理解が進んでいます。
・昨年は難しすぎた技術英検1級英訳和訳問題ですが、検討の仕方が見えるようになってきました。また、解説文が言おうとすることがよく分かるようになりました。
・参加すれば、毎回、必ず何かしら新しい気付きがあります。学んだことをなかなか自分の中にきちんと蓄積して定着させることができないのが悩みなのですが、これは個人の問題ですね。
・要望といいますか、課題の中から今月のトピックみたいなものを取り上げて、その日のセミナーの副題みたいにして詳しく解説してもらえると、後で参考にしやすいのかな、と思います。例えば、多くの回答で間違っていた用語の選択、前置詞、など。その都度解説はしていただいていますが、後で参考にするときにどの課題の時だったかな?となることが多いです。(これも個人の問題ではありますが)
・It's perfect for an English composition class because lecture content is carefully researched in advance.
・平野先生にはいつも大変感謝しております。メンバーの方達との質問のやり取りも大変勉強になります。
 ・実務で困っていることが解決できる貴重な勉強の場です。毎回セミナー終了後は出席して良かったと思います。


2024年3月26日火曜日

技術英検解説オンライン講座の感想

 昨年の話で大変恐縮ですが、2023年10月28日に開催した技術英検解説オンライン講座の感想 です。

 講師は、当会の英訳セミナーで教えてくださっている平野信輔先生です。平野先生は、技術英検 の問題作成や採点に携わっておられたので、技術英検の全てを知っておられると言っても過言で はありません(笑)。本講座では、そんな平野先生に、技術英検の概要と各問題を解答する際のコ ツを解説していただきました。

 まず、問題のボリュームと配点に応じた時間配分についての解説がありました。技術英検は2時 間という長時間の試験ですので、ものすごく大変で心が折れそうになります。ですが、先生の解説 のとおりに分割して考えると、「大変すぎてムリ」から「できるかも?」と思えるから不思議です(笑)。 これで少しは心がラクになるのではないでしょうか。

 そして、恐らく参加者の皆さんが一番苦手で一番知りたいのではないかと思われる要約問題の解 説では、要約するための長文の読み方のコツを中心に解説してくださいました。「なるほど、そうす れば良いのか」と思うことが多々あり、大変勉強になりました。 

 更に、解答を書く際のコツも教えてくださり、これを知っていれば技術英検の試験勉強が楽しくなる のではと思うことばかりでした。私は工業英検の級を取得しているのですが、工業英検の試験勉 強をしている時に知りたかったなあ、と思ってしまいました。ですが、本講座の内容は日頃の英訳 にも役立つので、今後の仕事や勉強にも活かせると思います。3時間という限られた時間ですの で駆け足ではありましたが、試験勉強の方向がわかる、試験勉強の仕方がわかる大変有意義な 講座でした。