2025年2月1日土曜日

2月の研究会の日程:

  • G研は2/1 (日) に [午前/午後] KOKO PLAZA 701号室で開催します。
  • 平野セミナーは2/15 (土)に [午前/午後] KOKO PLAZA 300号室で開催します。

見学をご希望の方は、[お問い合わせ] のページから幹事にメールでご連絡ください。

2025年1月21日火曜日

2025年1月OSTEC平野セミナー(ますますOSTECに参加したくなるの巻)

 OSTEC(大阪工業英語研究会)のセミナー(毎月第3土曜日、@新大阪)に参加しました。

いつもは課題文を提出して平野先生に添削していただくことが多いのですが、今回はお正月の特別会としてテクニカルライティングとはというお話を先生がしてくださいました。
英文テクニカルライティングの際に気を配る3つの要素として、よく(?)言われるのが3C(clear, concise, correct)です。今回の講義では、この3Cを目標にするだけでなく、coherenceという考え方も加えて英文をよくしていく方法について講師の平野先生にヒントをいただきました。
写真は、coherenceに欠ける文章をHighly coherentな文章に変化させていく思考について説明いただいた例文です。

Highly coherentな文章を読むと、OSTECに参加したくなります!
講義の最後は、教わったことに気を付けながらグループワークで英作文に取り組みました。グループワークでは他の参加者の方々が英作の際に気をつけている点など、普段は聞けない話も聞けてとても勉強になります。
そして、セミナーの後は、新年会🍺。平野先生を囲んで、OBやG研(OSTECのもう1つのグループで英文を和訳する活動されています)の皆さんともご一緒でき、楽しいひと時でした(残念ながら楽しすぎて写真無し)。よくしゃべりました(森山)

2025年1月10日金曜日

2025年1月18日の平野セミナーはお正月特別企画です。

通常は事前課題と提出・添削が主となる平野セミナーですが、平野先生から1月は特別企画の開催が提案されました。

お正月特別企画で、テクニカルライティングの全般的な考え方についての講義になります。

タイトルは「テクニカルライティングって、何?」です。

今回は講義のため、事前提出も無しとなります。

(会員のみなさま向けには別途練習問題があります。時間のある方は、予習をして来ていただくと良いでしょうとのことです)

新しくOSTECに加入された人向けとのことなので、この特別講義は、テクニカルライティングの考え方に触れる絶好の機会になるかもしれません。

ご興味のある方、お申し込み・詳細のお問い合わせは、メールにて幹事or副幹事までお問い合わせください


2024年12月30日月曜日

2025年1月のOSTECの活動スケジュール

1月の研究会の日程: 

  • G研は1/5 (日) に [午前/午後] KOKO PLAZA 406号室で開催します。
  • 平野セミナーは1/18 (土)に [午前/午後] KOKO PLAZA 504号室で開催します。

見学をご希望の方は、[お問い合わせ] のページから幹事にメールでご連絡ください。

2024年12月9日月曜日

英文リライト演習(5月英訳セミナーより)

英文リライト演習(5月英訳セミナーより)

 課題:無駄の多い和文と、直訳で問題の多い英文です。簡潔で内容が正しく伝わる英文に修正してください。

 付属の充電器をお使いの場合、本機の充電残量表示が20%から満充電の80%になるまでの時間は、状況によって変化しますが、おおよそ30分ほどです。

In the case you are using the attached charger, the time that the charge remaining amount display of this device becomes 20% to 80% of full charge is, although it changes by the situation, approximately 30 minutes or so. (!?)

 

英文のリライトをするわけですが、まずは和文の整理です。

上記日本語の無駄なところや意味が重複しているところを整理してみましょう。

 ・充電残量表示→表示と実際の充電のパーセンテージは同じはずなので、「表示」はいらない。

・充電器をお使いの場合→充電器では

・「おおよそ」と「ほど」は、意味が重複している。

・満充電の→100%が満充電なので言う必要なし。「80%が満充電」だという勘違いにもつながる

。満充電が80%ということもあるかもしれないが、いずれにしても20%から80%でよいので不要。

・状況によって変化しますが→「状況によって変わることもありますが、これが普通ですよ」と言いたかったのでは。「通常は」に変えればコンパクトになる。

・なるまでの時間は→30分が時間以外のことはないので「なるまでには」でよい。

 

上記のような意見が参加の皆さんから出されました。これらをまとめて日本語を書き直すと

付属の充電器では、充電残量が20%から80%になるのは、通常は30分ほどです。

 

では、これを英語にしましょう。なのですが、この日本語、意外と英語にしづらくないでしょうか?日本語らしい表現というのは、英語への構文の置き換えが結構やりづらいそうです。ですので、情報量はこの状態で、英訳しやすい日本語にする必要があります。主役は充電器ですので、これを主語にして日本語を書き直してみましょう。

 

付属の充電器は、本機を20%から80%まで充電するために、通常は30分ほどかかります。

「充電するために」を「充電する」とすると、より簡潔になりそうです。

付属の充電器は、通常は30分ほどで、本機を20%から80%まで充電します。

 

情報が整理され、かつ英訳しやすい日本語になりました。これを英訳すると

Normally, it takes about 30 minutes for the supplied charger to charge the device from 20% to 80%.

 

元の英文と比べると、非常にスッキリとした読みやすい英文になりました。これをよりシンプルに書けるでしょうか?付属の充電器を主役にして英訳してみましょう。

→The supplied charger charges the device from 20% to 80% in typically around 30 minutes.

 

更に簡潔になりました。

 英文をリライトする際は、いきなり英文を修正するよりも、このように元の日本語をある程度英訳しやすい日本語に直した方が効率が良い、とのことです。平野先生は翻訳の際も、意味が取りづらい日本語は、同様の方法で英訳しやすくしてから翻訳されるそうです。

「原文の日本語の意味が取りづらい」のはいつものことなので、この方法を実際の業務でも試してみたいと思います。