2025年8月の 平野セミナーのお題は「量子コンピュータ」の2回目でした。
「量子コンピュータ (quantum computer)」と聞くと、あたかも量子がコンピュータの中を飛び回っているのかな?と思うような名称ですが、実際にはそうではありません。
古典物理学とは異なる、極小世界での物理法則は、常識とは異なる量子力学に基づいています。
量子コンピュータとは、その量子力学のなかの「重ね合わせ (superposition)」と呼ばれる原理を計算に応用したコンピュータのことです。
古典的なコンピュータは bit、0か1、どちらかの状態を使って計算を行いますが、量子コンピュータでは qubit、0と1の状態を同時に持った状態で計算を行います。
量子コンピュータではこの原理を利用して、特定の分野においては計算の高速化が期待できるそうです。
8月は量子コンピュータの2回目でしたが、お盆にも関わらず多くの課題提出をいただき、活発な議論が展開されました。
以下の議論が印象に残った方も多かったかと思います。
- 日本語「名前からすると…」の英訳 (You might ... / evokes)
- 日本語「そういうわけではない」の英訳 (that is not the case / that is false / that is what it is)
- 比較表現 (outpace vs excel vs beat)、compared to
- which ..., A or B とするか、そもそも which を使わない形にするか
- 3種類の総称表現の違い (The quantum computer, Quantum computers, A quantum computer)
- use / utilizeの違い
とくに午後の部で出た総称表現の質問と、先生のわかりやすい解説には納得された方も多かったようです。
量子コンピュータは私には馴染みのない分野でしたが、2ヶ月間の講義ですっかり量子コンピュータのニュースに注意が行くようになりました。
自分の知らない世界について知るきっかけになるのも、OSTECに参加してよかったと思う部分の一つですね。
次回は9月18日(土)の開催になります。
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